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株取引で違法とされているもの

禁止されている売買行為には以下のようなものがあります。

風説の流布

相場を操作する目的で嘘の情報(うわさ)を流す行為のこと。
違反者には懲役10年以下、1000万円以下の罰金が科せられます。
インターネット掲示板に嘘を書き込むのも風説の流布に当たります。

インサイダー取引

株価に大きな影響を与える内部情報を知る立場にある人が、情報が一般に公開される前に株式の売買を行うこと。
企業関係者以外でも非公開の情報によって取引を行った場合は処罰されます。
一般投資家との間に大変な不公正を生み、市場の信頼性を損ねます。
違反者には懲役5年以下、500万円以下の罰金が科せられます。

仮装売買

同じ株式に対して同一業者が売買注文を出し合い、取引が盛んに行われているかのように見せかける行為。
相場操縦に当たるため禁止されています。

ノミ行為

証券会社が顧客からの売買注文を証券会社を通さずに、自分が顧客の相手になって売買を成立させ、注文が行われたかのように見せかけること。

手張り

証券会社の社員が顧客の口座を使って株取引をすること。

株式市場の種類

東京証券取引所

東証とも呼ばれ、日本の株取引のほとんどが行われている場所。
東京市場というと東京証券取引所で行わる株取引のことを指します。

東証の上場基準による分類

企業の株が証券取引所で取引されることを上場していると呼びます
企業が株式を東証に上場させるには実績と上場審査基準のクリアが必要です。
また、上場していても基準を満たさなくなると上場廃止され、株取引も困難になります。
上場基準のタイプから市場がいくつかに分かれています。

東証1部

大企業が多い
上場基準が最も厳しく、基準を満たせなくなったら2部へ移される

東証2部

中規模の企業が多い
1部よりは上場基準がやさしい

JASDAQとマザーズ

新興企業専用の上場場所で、新興市場とも呼びます。
東証1部や2部の上場基準に満たない新興企業を育てるために用意されています。

世界の3大証券取引所

取引額が大きい証券取引所です。

  • ニューヨーク証券取引所
  • ロンドン証券取引所
  • 東京証券取引所

機能による分類

  1. 発行市場
  2. 流通市場

発行市場

新しく発行される証券を売り出す場合は、証券会社が間に入って宣伝をしたり値段を調整したりと売り出しを行いします。
売出しが行われるまでの間を発行市場と呼びます。

流通市場

投資家同士が時価で売買する市場。
証券取引所のこと。

株価指数先物取引とは

株価指数を株のような感覚で売買できる投機色の強い金融商品です。

取引金額が非常に大きい日経225先物が代表的です。

日経225先物はどんな金融商品か?

日経平均という銘柄の株があると考えてください。

株でキャピタルゲインを狙う時と同じように、将来日経平均株価が上がると考えているのなら買えばいいですし、下がると予測するのなら売ればいいのです。

ただし、注文をしたら必ず決められた日までに決済しなくてはいけないというルールがあります。

  • 日経225先物(2014年6月期限)
  • 日経225先物(2014年9月期限)
  • 日経225先物(2014年12月期限)
上は、2012年5月現在に先物市場に上場している日経225先物の銘柄の一部です。
このように先物市場に上場している銘柄には期限が振られており、期限とともに上場廃止となっていきます。
上場廃止になる銘柄もある一方で期限がずっと先にある新しい銘柄が上場してきます。

上がると思って買った場合、期限が来るまでに株価が上がっているところで売れば、差額の利益を得ることが出来ます。

期限日まで決済しないで放置した場合は、期限到来とともに自動的に決済されます。


信用取引に似ている?

日経225先物は株の信用取引によく似ています。

  • 売りからも入れる
  • 少ないお金で大きな金額の取引が出来る
  • 取引期限がある
信用取引よりも短期売買がしやすく、取引時間も長いのでアクティブなトレーダー向けの金融商品といえます。
担保に対するレバレッジ効果は信用取引よりも大きいので発注の量に信用取引以上の注意が必要です。


限月(げんげつ)

先物の期限の月のことを限月と呼びます。最終取引日のある月のことです。
先物市場では古い先物は期限が到来した順に消滅していきます。
それと同時に期限がずっと後のほうになる新しい先物も次々に上場してきます。
限月は通常3、6、9、12月の第2金曜日の4タイプのみと決められていています。

取引の活発さや大きさを見る指標

出来高

売買高とも呼ばれ、株取引で売買が成立した枚数、約定枚数のこと。
たとえば売りが100枚で買いが100枚、これで売買が成立したら出来高100枚となります。
出来高が多いと市場に活況があるとされ、逆に少ないと市場が閑散としていると言われます。
一般的に株価が上昇し始めると出来高が増加し、下落が始まると出来高は低下すると言われていますが、実際はその逆の場合も多々とあります。

売買代金

株価×出来高で算出します。
大きいほど市場で大きな資金が動いていることになります。

時価総額

株式市場で株取引されている企業の価値を表すもので、株価×発行済み株式数で算出します。
時価総額ランキング( 2014年5月21日)
順位 名称      株価   発行済み株式数  時価総額(百万円)
1 トヨタ自動車(株)  5,420   3,447,997,492     18,688,146
2 ソフトバンク(株)  6,824   1,200,660,365     8,193,306
3 (株)三菱UFJ   549   14,164,026,420     7,776,051
4 (株)NTTドコモ  1,645   4,365,000,000     7,180,425

景気に先行する指標

景気動向指数

景気が上向きなのか、下向きなのかを総合的に表している指標です。
毎月内閣府から発表されます。

景気指標は3つの指数に分類されます。

先行指数

景気を数ヶ月先取りする動きを見せる指標です。
投資家が最も重視するのがこの先行指数です。
先行指数は11個の指標のうち前回に比べて改善した指数の割合が何%であったかで表しています。
割合が50%を上回れば景気は良い方向に向かっていることを表し、50%を下回れば景気は悪い方向に向かっているを表します。

先行指数に採用されている指標

  1. 最終需要財在庫率指数
  2. 鉱工業生産財在庫率指数
  3. 新規求人数
  4. 実質機械受注
  5. 新設住宅着工床面積
  6. 消費者態度指数
  7. 日経商品指数
  8. 長短金利差
  9. 東証株価指数
  10. 投資環境指数
  11. 中小企業売上げ見通しD.I

一致指数

景気の現状を表し、景気とほぼ一致した動きを見せる指標です。
50%を超えているかどうかが景気判断の分岐点になります。
50%を超えれば現状の景気は良いと判断し、50%を下回れば景気は悪いと判断します。
百貨店販売額や製造業の稼働率、大口電力使用量など。

遅行指数

景気よりも送れて動く指標。
家計消費支出や税収、完全失業率など。

マネーサプライ(通貨供給量)

世の中に流通しているお金の量のことで、通貨(貨幣)供給量、通貨残高とも呼ばれます。
国や銀行以外が保有する現金・預金・定期預金などの残高の合計。

銀行が積極的に貸し出しを行ってマネーサプライが増えると好景気を呼びます。
ただし、過剰になりすぎるとインフレになるのでコントロールが必要です。

逆に銀行の貸し出しが減ってマネーサプライが減ると景気も後退する傾向にあります。

日銀は銀行の資金調達コストを変化させることでマネーサプライの増減をコントロールしています。

マネーサプライの伸び率は株価と連動することが多く、景気に対しても先行性があるため投資指標として重視されています。

国の景気予測で投資判断

政府機関が発表する数値や予測は投資判断の参考になります。

GDP

国が発表する数値や予測にGDPがあります。
発表は内閣府から四半期、1年、年度ごとに行われます。
GDPは1年間に国内で生み出された利益の合計で、その国の経済規模がわかります。
前年度との比較で景気動向を知ることができる重要な指標です。

経済成長率

GDPの変化は経済成長率として景気の指標となります。
GDPの伸び率が高ければ景気は上向き、伸び率が低ければ停滞気味と考えられます。
名目GDPと実質GDPとに分けられますが、物価変動の影響を除いた実質GDPをもとにした実質経済成長率によって景気を判断します。

日銀短観

4月・7月・10月・12月に発表される日本銀行による企業短期経済観測調査のことです。

各企業の経営者にアンケート形式で、景気の現状と先行きについての判断を聞いて回収します。
サンプル数が多く回収率も高いため、多くの指標の中でも最も信頼できるものと考えられます。
企業経営者が見る景況感、雇用判断、設備投資計画などの景気マインドを知ることが出来ます。
短観が株価に与える影響も大きいので投資を行う際には頭に入れておくべきです。

短観の見方
調査では景気の現状と3ヶ月先の先行きについて「良い」「さほど良くない」「悪い」のなかから1つ選ぶ方法で行われます。
結果のまとめ方は、良いと答えた法が多ければプラスポイントで表示され、悪いが多ければマイナスポイントで表示されます。
前回と比較することで景気判断が改善したか、あるいは悪化したかがわかります。
一般的にプラスの方向に変化した時は株価にとってもプラスで、マイナスの方向に動けば、株価にとってもマイナスです。

主要短観(主要企業短期経済観測調査)

資本金10億円以上の大企業約700社を中心に行ったもの 。

全国短観(全国企業短期経済観測調査)

従業員50人以上の約1万社で行ったもの。中堅中小企業を加えた幅広い統計。

株価キャッシュフロー倍率(PCFR)

企業の将来性に対して現在の株価はどの程度になっているかを表す指標が株価キャッシュフロー倍率(PCFR)です。
PCFRはPrice Cash Flow Ratioの略です。
市場平均や同業他社と比べて株価が割安か割高かを判断するための指標で、PCFRが低いほど、まだ現在の株価は安いということになります。

計算式

株価キャッシュフロー倍率=株価÷1株あたりキャッシュフロー

キャッシュフローとは

現金資産をもっている量のことです。
ここでいうキャッシュフローは、企業の税引き後利益から配当と役員賞与を差し引き、減価償却費を加えたものです。

キャッシュフローと企業価値

キャッシュフローが多いほど企業が自由に出来る現金が多く、それは将来に向けた設備投資余力を表し、企業の将来性、成長性にとってプラスになります。
つまり企業価値が高いということになります。

株価キャッシュフロー倍率(PCFR)の見方

例えば去年1年間の1株あたりキャッシュフローが800円として、今の株価80000円なら80000÷800=10(株価キャッシュフロー倍率10倍) 

つまり今の株価は1株あたりキャッシュフローに対して10倍のところまで買われている状態ということ。

判断基準

PER同様、他社との相対比較で利用します。
PERが同水準の企業であれば、PCFRの低い企業ほど株価は割安と考えられます。

比較例

  • A社PER20倍 PCFR10倍 割安
  • B社PER20倍 PCFR20倍


A社の方が割安で、今後の値上がりも相対的に期待できると判断します。

株価純資産倍率 PBR

決算で発表された会社資産の情報から純粋な会社資産を計算し、そこから割り出せる理論上の株価と比べて、市場における株価は何倍か?を表す指標が株価純資産倍率(PBR)です。

この純粋な会社資産(純資産)とは会社の全資産(土地建物、機械、現金など)から借金を引いた金額です。

会社の全資産は会社のお金(=株主のお金)と銀行などからの借金でそろえた物なので、全資産から借金額を引けば、それが純粋な株主の資産額というわけです。

この純資産に着目して株価と見比べる手法がPBRなのです。

株式会社の財産は株主のものですが、具体的には純資産が株主のものということです。

仮に会社が事業を継続せずに解散した場合、純資産は株主で分けることになります。

つまり1株を持っていれば1株当たりの純資産を解散時にもらうことになります。

この1株当たりの純資産は決算表に載っている財産の角度から見た現時点の株の定価ということになります。

この1株あたり純資産を株価と比べて、株価の方が安ければ、『株価は安い』という発想ができそうです。

この発想により生まれた投資尺度がPBR(Price Book-value Ratioの略)です。

計算式

PBR=株価÷1株当たり純資産

1株あたり純資産の算出方法

純資産は企業の運用する総資産額から負債額を引いたものです。
決算書で所有財産について記載されている貸借対照表の中で言えば、株主資本(自己資本)の部分が純資産にあたります。
1株当たりの純資産は、純資産を発行済株式数で割って計算します。

1株当たり純資産=純資産÷発行済株式数

1株当たりの純資産はBPS(Book-Value Per Shareの略)と表記されます。

利用する時の基準値は1倍

PBRが1倍より高いほど、現時点の企業資産の価値よりも株価は高く評価されていることになます。
逆に1倍を下回るような低PBR銘柄は現時点の企業資産の価値に対して、株価が安いと言うことになります。

常識的に考えれば株価が1株あたりの解散価値を下回ることはありえないかのように感じます。

これはあくまでも理論上の話で、PBRが1倍を割っている銘柄も普通に存在しています。

PBR1倍割れが割安なのか?
PBR1倍割れは一般的には割安ですが、注意がいくつか必要です。
業績が悪いため、将来を織り込んで株価が安い場合もあるからです。
会社は赤字が続くと純資産がどんどん減っていきます。
赤字企業はPBR1倍以下で株価が低迷したままでも1年後、2年後にはPBR1倍か1倍以上になっている可能性もあるというわけです。
ですからPBRが低い時は、その会社の業績に問題があるからなのか、それとも、業績は良いのに単に買われていないだけなのかを見極める必要があります。

そのためには会社の業績推移などをきちんとチェックしておくことが大切です。

PBRの利用のされ方
  • 個人投資家が銘柄の割安感を見るための投資ツールとして
  • 企業買収したい会社の財産価値を見る時の参考値として

景気サイクルにおける停滞期は長期投資のチャンス
日本株が割安と騒がれた2003年はじめは、東証一部の60%以上の銘柄がPBR1倍未満でした。
業績が毎年順調に伸び、利益を積み重ねているにもかかわらずPBRが0.6~0.7倍の銘柄もたくさんありました。
景気低迷期には優良な銘柄も市場全体の流れにつられて割安で放置されます。
2011年は原発事故、米国債格下げなど不安要因が色々ありましたが、東証一部銘柄のPBRは平均で1倍を下回っており、トヨタ自動車ですら安値でPBR0.7倍を記録ました。
こういうときに優良な銘柄を買っておけば長期投資で儲けるチャンスになります。
やがで政府や中央銀行が対策を打ってきますので、それをきっかけに正当な評価に向けて株価は上昇していきます。
PBRは不況時に安値のめどを探るのに役立ちます。


PBR1倍以上は割高なのか?
これも1倍割れと同じで、1倍以上だからといって単純に割高とは言えません。
PBRはあくまでも現在の純資産に対する倍率です。
黒字企業であれば、利益が出た分だけ純資産が増加していきます。
将来を織り込んだ株価であればPBR1倍以上でも割高とはいえないわけです。
さらに言えば、会社には販売力に直結するブランド価値という財産もありますが、これは帳簿上の資産には計上されていません。
ブランド価値が評価されれば当然株価は1株当たり純資産よりも高くなります。
というわけでPBRが1倍以上であることは割高というよりもむしろ普通といえます。

株価チャートでテクニカル分析

株の短期売買で成功するためにはどのような情報が必要でしょうか?

まず考えられるものは株価をグラフ化したチャートのリアルタイム情報です。

売買タイミングを決めるのに多くのトレーダーがチャートを利用しています。

株価チャートとは

株価の動きに関する情報を時系列でグラフ化したものです。

インターネット証券の提供する情報サービスでは、銘柄や市場平均指標のチャート情報をインターネット上で瞬時に確認できます。

チャートにはいくつかのタイプがありますが、ローソク足が最も視覚的に見やすくて便利です。

ローソク足

ローソク足(あし)1本は、ある時間内の4本値『始値(はじめね)、高値、安値、終値(おわりね)』を表しています。
江戸時代に日本で生み出されたもので、世界中で使われています。
これに過去の平均値を表す線と売買の活発さを示す出来高の組み合わた表示パターンが株価チャートでは一般的です。
ダウ平均株価の日足(ひあし)チャート

ローソク足に関する呼び方

  • 始値より終値が高いローソク足 陽線
  • 始値より終値が低いいローソク足 陰線
  • 高値を表すための線 上ヒゲ
  • 安値を表すための線 下ヒゲ
  • 始値から終値の太い部分 実体
陽線は上げ相場の時に多く出る傾向ががあり、陰線は下げ相場の時に多く出る傾向があります。

ローソク足1本が1日の値動きを表しているものを日足(ひあし)、1週間のものは週足(しゅうあし)、1ヶ月のものは月足(つきあし)と呼びます。
短期の値動きを見る時は日足、長期の値動きを見る時は週足や月足を使います。
短期売買をするトレーダーの間では日足チャートのほかに分足(ふんあし)や時間足(じかんあし)チャートも使われています。

テクニカル分析手法
上級トレーダーには日足ローソク足の分析だけで利益を出し続ける人もいます。
彼らはチャートの情報だけで買うタイミング、売るタイミングを決定するのです。
このように過去の株価に関する情報を売買するタイミングに役立てる手法をテクニカル分析と呼びます。

テクニカルによる価格分析指標
個人のインターネット株取引や機関投資家のトレーディングルームの様子をTVなどでよく見かけますが、パソコンの画面にはローソク足チャートのほかにもカラフルな線が表示されています。
これらは主にテクニカル分析手法で使われる価格分析指標(テクニカル分析指標)を表示しているのです。
価格分析指標には主に2タイプがあります。

  1. 相場の傾向を見極めるトレンド系指標
  2. 相場の過熱感を見るオシレーター系指標

ローソク足にテクニカル分析指標を表示しよう

    ネット証券の株価チャートではローソク足のような株価推移に加えて、明瞭に視覚化されたテクニカル分析指標を同時に表示できます。
    ローソク足にテクニカル分析指標を追加した例
    テクニカル分析指標の意味
    テクニカル分析指標は難しいイメージがありますが実際はそうでもありません。
    どの指標も日常の株価推移を長く眺めていれば誰でも思いつくような発想から生まれたものです。
    その発想や相場格言などを過去の相場分析家が単純な計算式で表して視覚化したものなのです。
    例えば移動平均線や平均足は『株価の平均値のようなものを表せば見やすい』と言う発想から生まれました。
    ボリンジャーバンドは『株価の平均値のほかに上下の振れ幅の平均も表したい』という発想をビジュアル化したものです。
    RSIは『最近株価が強いよね。最近弱いよね。』というイメージを『勝敗数と得失点によるルール』により数値化してみたものです。

    トレンド系指標

    • 相場の傾向や転換を判断するために利用されるテクニカル分析指標。
    • 例:移動平均線、ボリンジャーバンド、エンベロープ、HL(バンド)チャネル、一目均衡表、逆ウォッチ曲線、平均足など。

    オシレーター系指標

    • 株価が買われすぎなのか、売られすぎなのかを判断するために利用されるテクニカル分析指標。
    • 例:サイコロジカルライン、RSI、RCI、ストキャスティクス、移動平均乖離率、MACDなど。

    移動平均線
    移動平均線はトレンド系指標の中でも最も人気のテクニカル指標です。
    緩やかな平均線で株価の流れをシンプルに視覚化しただけですが、色々な利用価値があるのです。
    移動平均線はアメリカで生まれ、日本で発展し、今では世界中で多くの投資家が利用しています。
    英語ではMoving Avarage(むーびんぐ あべれいじ)と呼び、日本ではMA(エムエー)と略して呼ぶことがあります。
    日本の投資家の多くが利用していると考えられる移動平均線は25日移動平均線です。
    25日移動平均線は25日線25日MAと呼ばれたりもします。

    算出方法
    25日移動平均線は過去25日の終値を合計し25で割って算出した数値をつなげた線です。
    13週移動平均線の場合は、13週間の週末株価を合計して13で割って出します。

    期間の選び方
    証券会社の提供するチャートの多くは、期間設定を3日MA、5日MA、10日MAなど自由にいじれます。
    移動平均線をどの期間にして使うかは自由ですが、基本的には多くの人が利用している期間を選択するのがベストです。
    なぜならテクニカル分析指標は、それを多くの人が利用している分析指標であるほど、それがシグナルとして機能するからです。

    人気の移動平均線
    日本の機関投資家は25日移動平均線と75日移動平均線を好んで使うそうです。
    私も短期売買方法で試行錯誤しましたが、結局は5日線、25日線、75日線の利用でおちついています。
    アメリカでは13週移動平均線と26週移動平均線を使うことも多いようです。


    日足チャートでよく使われる移動平均線
    • 短期トレンドを見る指標・・・5日線、25日線
    • 中長期トレンドを見る指標・・・75日線、200日線
    週足チャートでよく使われる移動平均線
    • 短期トレンドを見る指標・・・13週線
    • 中長期トレンドを見る指標・・・26週線、52週線
    移動平均線の使い方
    色々な発想で移動平均線を使うことが出来ますが、大別すると以下の2つになると考えています。
    1. トレンド判断に使う
    2. 売買シグナルとして使う
    トレンド判断に使う
    株価で言うトレンド(傾向)とは基本的に次の3つです。
    1. 上昇トレンド(上がり続ける傾向にある)
    2. 下降トレンド(下がり続ける傾向にある)
    3. 横ばい(上げも下げも長く続かない傾向にある)
    上昇トレンドになれば、早く買えればそれだけ儲かる可能性が高くなるわけですが、どのあたりから上昇トレンドかを判断する基準を作らないことには勘に頼ることになってしまいます。
    そこで、移動平均線をトレンド判断に利用します。

    日足チャートで移動平均線を2本使ったトレンド分析の例
    25日線と75日線のゴールデンクロス後の相場をとりあえず上昇トレンドと判断してみる例です。


    週足チャートで移動平均線を2本使ったトレンド分析の例
    • 13週移動平均線が26週移動平均線を下から上に突き抜けた(ゴールデンクロス)場合、それ以降の株価の上昇を上昇トレンドと判断する
    • 13週移動平均線が26週移動平均線を上から下に突き抜けた(デッドクロス)場合、それ以降の株価の下降を下降トレンドと判断する

    楽天証券で利用できるマーケットスピードのチャート
    移動平均線2本クロスの弱点例

    • ゴールデンクロスが出てから買う場合、既に大きく上がってしまっている場合も多く、出現の前段階で準備する必要がある。
    • また、遅いシグナルなのでデイトレードには向いていない。
    • 結果的にだましであることもある。

    売買シグナルとして使う
    素人は買った後に、利益が『出ている』『出ていない』に関わらず、株価が下がってきたときにどこで見切りをつければいいのか迷います。
    利益確定ポイントや損きり確定ポイントを判断する方法は色々ありますが、一例として移動平均線割れを使った方法を紹介します。


    移動平均線を1本使った売買シグナルの例
    株価が25日を割り込んだらいったん全て売却して様子を見ます。



      移動平均乖離率
      移動平均線と株価の離れ具合で短期的に『買われすぎ』『売られすぎ』見るオシレーター系指標が移動平均乖離率です。
      株価が移動平均線の上側に離れることをプラス乖離、下側に離れることをマイナス乖離と呼びます。
      株価の乖離のしやすさは銘柄によって異なり、小型株ほど大きく乖離する傾向があります。

      移動平均乖離率の使い方の例
      • 日経平均株価の25日線プラス5%乖離率は短期的に上げすぎ
      • 日経平均株価の25日線マイナス5%乖離率5%は短期的に下げすぎ
      • 日経平均株価の25日線プラス10%乖離率は中期的に天井の可能性が高い
      • 日経平均株価の25日線マイナス10%乖離率は中期的に底の可能性が高い
      マイナス10%乖離付近の価格帯が中期的に底になっています

      トレンドラインによる分析

      テクニカル分析手法でもっとも原始的でシンプルかつ有効な手法がトレンドライン分析です。
      トレンドライン分析はチャートを見て株価の波動が切り替えしていくポイントを2つ見つけてライン(線)を引き、それを将来の取引に役立てる手法です。


      上昇トレンドラインを引く

      株価の上昇傾向が続いている株のチャートを探します。
      上昇中に押した部分を2つ見つけ直線で結んで延長します。
      これが上昇トレンドのサポートライン(下値支持線、下値抵抗線とも)になります。
      上昇トレンドではサポートライン付近まで落ちると反発して上昇が続きます。
      サポートラインが下値の目安になるのです。
      サポートラインを割る局面では急落が起きる可能性もあります。
      割った後にサポートラインの上にすぐに戻らないようならトレンド転換の可能性があります。
      そこから横ばいの相場になるか、下降相場が始まるかもしれません。
      サポートラインを割り込んだら、いったんすべて売却します。
      サポートラインを自分で引いて見ましょう


      下降トレンドラインを引く

      長く下落している傾向の株価チャートを探します。
      過去の高値が切り下がっているM字部分を見つけて高値と切り下がった高値を直線で結んで延長します。
      これが下降トレンドのレジスタンスライン(上値抵抗線とも)になります。
      下降トレンドではレジスタンスライン付近まで上がると反落して下降が続きます。
      レジスタンスラインが上値の目安になります。
      レジスタンスラインを突き抜ける局面では急騰が起きる可能性もあります。
      突き抜けた後にレジスタンスラインの下にすぐに戻らないようならトレンド転換の可能性があります。
      横ばいの相場になるか、上昇相場になるかもしれません。
      レジスタンスラインを突き抜けたら売り目線を停止する手法も多くの投資家が利用しています。

      トレンドラインの引き方
      自分で谷と谷、山と山の部分を見つけてトレンドラインぽいものが引けそうだったら多少のズレは気にせずに引いてみます。
      自分で過去の1年、過去2年というように期間やローソクの本数を決めて引く方法もあります。
      ネット証券のチャートには期間を設定することで自動でトレンドラインを引いてくれる描写機能がついたものもあります。

      トレンドラインの用語
      • 生きたライン・・・今のところライン付近に株価が来るとサポートやレジスタンスとして機能している。
      • 死んだライン・・・ラインがもう機能していない。規則性、法則性を失っている。
      • 転換点・・・トレンドラインを突き抜ける時のラインと株価のクロス部分のこと。
      トレンドが崩れた後は
      上昇トレンドや下降トレンドが崩れたらトレンド方向にあったポジションは全て決済します。
      では、その後に新しく売買すをするタイミングはどのように決めればよいでしょうか?
      新たなトレンドに乗る方法に波形のフォーメーションパターン分析があります。

      フォーメーションパターン分析
      1. 相場の反転を表すパターン
      2. 相場の一時休止を表すパターン

      相場の反転を表すパターン分析

      1. 上昇トレンドが崩れた後に「下降トレンド」が始まるパターン
      2. 下降トレンドが崩れた後に「上昇トレンド」が始まるパターン
      これらは後から「天井だった」「大底だった」とわかるパターンです。
      この「天井だった」「大底だった」という判断を素早く出すことが出来れば、次のトレンドに早く乗ることが出来ます。
      そのためにはどうしたらいいでしょうか?

      天井や大底に現れる波形の特徴
      天井や大底は「買われすぎ」「売られすぎ」の状況であるため、反対方向への圧力が生じます。
      その結果、売り買いが拮抗し合う形になり、特有の波形が生じます。
      次第に新しい勢力が押し勝ち、トレンドが転換します。


      代表的な天井の形
      1. ダブルトップ(毛抜き型)
      2. トリプルトップ(三尊、ヘッドアンドショルダー)
      3. Vトップ
      4. その他

      代表的な大底の形
      1. ダブルボトム
      2. トリプルボトム(逆三尊)
      3. Vボトム
      4. その他

      ダブルトップ

      1. 上昇トレンドが崩れる大きな下落が起きます。
      2. 一度押し返されて上昇します。この上昇は前回の高値を少しだけ超える場合もあれば、超えない場合もあります。
      3. この上昇が終わったら、今度は前回押し返されたネックラインを割り込む下落が起き、これがWトップの完成になります。

      ネックライン割れが売りサインになります。

      ダブルボトム

      1. 下降トレンドが崩れる大きな上昇が起きます。
      2. 一度押し返されて下落します。この下落は前回の安値を少しだけ超える場合もあれば、超えない場合もあります。
      3. この下落が終わったら、今度は前回押し返されたネックラインを超える上昇が起き、これがWボトムの完成になります。

      ネックライン超えが買いサインになります。


      トリプルトップ

      1. 押し目をつけて上昇します。
      2. 上昇トレンドが崩れる大きな下落で押し目よりやや上か同じ程度まで下げます。
      3. その後にもう一度上昇します。この上昇は前回の高値を少しだけ超える場合もあれば、超えない場合もあります。
      4. 上昇が終わったら今度は押し目前回の安値を結んだネックラインを割り込む下落が起き、これがトリプルトップの完成になります。

      ネックライン割れが売りサインになります。
      なお、トリプルトップの真ん中の山が一番高いタイプを「三尊天井」「ヘッド・アンド・ショルダー」と呼びます。

      トリプルボトム

      1. 押し目をつけて下降します。
      2. 下降トレンドが崩れる大きな上昇で押し目よりやや下か同じ程度まで上げます。
      3. その後にもう一度下落します。この下落は前回の安値を少しだけ割る場合もあれば、割らないない場合もあります。
      4. 下落が終わったら今度は下降トレンド中の押し目前回の高値を結んだネックラインを超える上昇が起き、これがトリプルボトムの完成になります。

      ネックライン超えが買いサインになります。
      なお、トリプルボトムの真ん中の谷が一番深いタイプを「逆三尊」「逆ヘッド・アンド・ショルダー」と呼びます。

      VトップとVボトム

      VトップはWトップやトリプルトップのように売り買いの拮抗感が波形に現れないため、売るポイントを見つけるのが難しくなります。
      波形以外の基準(移動平均線やトレンドラインなど)を使って売りを入れるしかありません。
      Vボトム後の買いも同様です。

      相場の一時休止を表すパターン分析
      1. 上昇トレンドが崩れた後に「下降トレンド」が始まことなく、再び新たな上昇トレンドに向けて上げ始めるパターン
      2. 下降トレンドが崩れた後に「上昇トレンド」が始まことなく、再び新たな下降トレンドに向けて下げ始めるパターン

      これらは後から「一時的に止まっていただけだった」とわかるパターンです。
      トレンドの反転ではなく「トレンドの一時休止だ」と判断を素早く出すことが出来れば、次のトレンドに早く乗ることが出来ます。
      そのためにはどうしたらいいでしょうか?

      トレンドの一時休止に現れる波形の特徴
      トレンドを崩す方向への動いた後に、再度トレンド方向へ切り返していきます。
      トレンドを押し返す方向に抵抗線を引くことが出来ますが、これを突破すことで再び元の方向へトレンドへチャレンジする形になります。


      代表的な一時休止の波形
      1. 三角持と合い(トライアングル)
      2. フラッグ

      ボックス相場

      ボックス相場とは横ばいのトレンドのことです。
      上げや下げが長く続くことがなく、方向感がない状況が続く相場です。
      レンジ相場、持ち合い相場とも呼びます。

      ボックス相場が出現しやすい状況
      1. 相場の天井や底値付近
      2. 急騰や急落した後

      レンジのブレイクアウト
      ボックス圏をどちらかに突き抜ける時(ブレイクアウト)は新しい相場が始まるサインとされています。
      多くの投資家がレンジ相場を意識している場合、抵抗線を突き抜けたと同時に注文が殺到する場合があります。
      1週間程度の短期のボックス相場、2年程度の中期のボックス相場どちらにも有効で、短期売買・中長期投資ともに使える手法です。

      レンジブレイクの種類
      ボックス上放れ

      ボックス上放れ・・・ボックスを上に突き抜けることで買いサインとなります。多くの投資家がレジスタンスラインを意識していた場合はブレイクとともに急騰が起きます。

      ボックス下放れ・・・ボックスを下に突き抜けることで売りサインとなります。多くの投資家がサポートラインを意識していた場合はブレイクとともに急落が起きます。

      ボックス相場を逆張りで儲ける

      ボックス相場が続いている時は株価の上下動に何か規則性があることが多いです。
      そこを狙って短期売買で利ざやを稼ぐトレーダーもいます。
      とくに1日中チャートが動いているFXでは多く見受けられるトレード手法の一つです。
      株の場合は取引時間が長い日経先物取引でレンジで稼ぐこともできます。
      ただし1トレードでとれる値幅は限定的ですし、いつかブレイクして損きりをする可能性もあります。
      そのため、ボックスは捨てて、ブレイク後の相場に専念するタイプのトレーダーも多いです。
      ボックスで逆張りをする場合は損きりする価格(ロスカット価格)を設定しておくことも大切です。



      サイコロジカルライン
      ある期間内に株価が前日より上がった日は何日あったかを見て相場の過熱感を分析する日本で考えられたシンプルなオシレーター系のテクニカル分析指標です。
      上がる日が多いほど市場は強気の心理(サイコロジー)にあるという考えのもと、一定期間内で上がった日の割合を%で表します。
      計算式では期間を12日にすることが一般的です。
      {(上げ日数)÷12}×100%=サイコロジカルライン(%)

      過去12日間のうち株が上がって終わった日が8回、下がって終わった日が4回あった場合、サイコロジカルラインは8勝4敗で66.7%になります。
      75%で強気過ぎ、25%で弱気すぎ

      指標の見方
      75%を上回ると投資家心理は強気すぎで相場は過熱気味と判断(12日なら9勝3敗)
      25%を下回ると投資家心理は弱気すぎで相場は底値圏と判断(12日なら3勝9敗)

      サイコロジカルラインの弱点
      上げた日数だけで相場の過熱感を示しているため、1日10円上げた日と、1日100円上げた日が同じ扱いになってしまいます。
      値幅による過熱感を表現できていません。

      RSI
      サイコロジカルが日数だけで相場の過熱感を示しているのに対し、RSIは日にちに株価の値幅も考慮した指標になっています。

      RSIの計算式
      過去12日間で上げた日の値幅合計÷(過去12日間で上げた日の値幅合計+過去12日間で下落した日の値幅合計)×100%=RSI(%)
      日経平均株価とRSIの関係(12日RSI)

      指標の見方
      70~80%を上回ると買われすぎと判断
      20~30%を下回ると売られすぎと判断

      対象期間
      ここではサイコロジカルラインと同様に12日間としましたが、開発者であるアメリカのアナリスト、J・W・ワイルダー氏は14日間を提案しています。
      日経平均株価とRSIの関係(14日RSI)

      株価収益率の計算式 PER

      株価に対する1株あたり最終利益の倍率が株価収益率(PER)です。

      例えば、ある会社の株価と最終利益(1株当たり)が次のようだったとします。
            
             株価   利益(1株当たり)
      1997年 1440円   80円
      2002年 2700円  150円
      2003年 3000円  170円
      2004年 3000円  230円

      これを見ると「会社の利益は順調に増加しているのに現在2004年の株価はなんとなく安いかな?」と感じるはずです。
      この「なんとなく」をはっきりさせるために次のようにしてみます。

              株価   利益(1株当たり)
      1997年 1440円÷ 80円=18(倍)
      2002年 2700円÷150円=18(倍)
      2003年 3000円÷170円=17.6(倍)
      2004年 3000円÷230円=13(倍)

      この割り算で出した倍率が株価収益率(PER)です。
      上の例を見ると「過去は平均18倍」くらいで推移していたのが2004年だけ13倍となっています。
      2004年は利益が230円なので2004年も例年通り18倍で計算すると230円×18倍=4140円となり、「ひょっとして来期までに4140円くらいまでは買われてもいいんじゃないの?」
      となるのがPERを使った投資手法です。

      このようにPERは「同一銘柄の過去の平均」をはじめ、
      「株式市場全体の現在平均」、「株式市場全体の過去の平均」、「その業種平均」など「平均のPER」と比較する使い方が基本になります。

      また過去の平均的なPERを使うと利益予想から理論上の株価が割り出せます。

      2005年度の予想される1株当たり利益が280円の場合、PER18倍で計算すると予想株価は5040円になります。

      2005年 5040円(予想) 280円(予想) 18倍


      証券会社のリアルタイム株価情報にも参考情報としてPERの表示をよく見かけます。

      企業実態に対して株価が安いか高いかを判断する目安としてはPERとPCFRを併用する方法が国際的に人気です。

      ただし絶対に信頼できる指標と言うわけではないので過信は禁物です。

      なぜなら利益が安定して出ている時にしか機能しない指標だからです。

      赤字の時や利益が不安定な時は今の株価の判定には上手く使えません。

      株価収益率(PER)とは

      企業の年間に生み出す利益に対して現在の株価がどの程度の大きさかを表す指標です。
      PER(Price Earning Ratioの略)とも呼びます。
      市場平均や同業他社と比べて株価が割安か割高かを相対的に判断する時によく使われます。

      計算式

      PER=株価÷1株あたり利益

      1株当たり利益とは

      その会社の年間の最終利益を1株当たりの視点から見るための指標です。
      1株当たり利益=当期純利益÷発行済み株式数、で算出されます。
      EPS(Earnings Per Shareの略)と表記することも。

      PERの計算例

      現在の株価80000円
      去年1年間の企業利益が1株当たり400円

      80000円÷400円=20(株価収益率20倍) 

      数値の意味は?

      他のPERとの比較ではなく、PER自体の意味を考えて見ましょう。
      例えばPER20倍の意味するところは、、
      1. 今の株価は去年の利益に対して20倍の大きさまで買われている
      2. 今後同じ利益を生み出し続けた場合、20年で理論上は株価が2倍になる

      違う例を挙げてみます。
      現在の株価が1000円だった場合、1株あたりの年間利益が100円ならばPERは10倍となります。
      これは現在の株価が会社の年間利益に対して10倍になっていることを意味します。
      ところで、会社の利益は株主のものとして会社内に蓄積されていきます。
      会社が1年間に100円の利益を今後も積み重ねていけば、ちょうど10年で現在の株価と同じ額である1000円分の利益が会社に積み上がる計算になります。
      つまり10年で現在の株価1000円+会社の利益の蓄積1000円=2000円となり、理論上は10年後に株価は2倍になるということです。

      ただ、注意しなくてはいけないのは、PERの計算に使う会社の年間利益は、この後も同じ水準で続く保証がないということです。
      会社は決算時に来年、再来年の利益予想も出しますが、これも後になって変更されることがあります。

      割安の判断基準は?

      はっきりとした基準はありませんが日本の株式市場の過去を振り返った場合

      • 割安 20倍以下
      • 普通 20倍~30倍
      • 割高 30倍以上

      というのを最初のうちはとりあえず頭に入れておきましょう。

      日本株が大安売りだったと言われた2003年は業績が安定して伸びている企業でも10倍前後ものが目立ちました。

      同業他社との比較にPERを使う

      小売業A社 PER19倍 普通
      小売業B社 PER20倍 普通 
      小売業C社 PER16倍 割安?

      判断基準は単純には当てにならないことも多い

      利益がどんどん拡大している成長企業ほどPERが高い水準まで買われていく傾向があります。

      急成長中の小売業D社 PER40倍

      急成長企業は利益も毎年度大きく拡大していくので、それを見込んでPERが高い水準まで買われていくのは自然です。
      現在のPERが40倍でも1年後、2年後には現在の株価の水準ではPER10倍台になっているはずです。

      逆に業績の悪化を見込んで安く売られている場合は、PER10倍以下でも割安とは言えません。
      2008年は円高が進むとともに業績悪化を見越して売られ続けました

      その会社の性質をよく調べておけば、今後の利益の変化もある程度予測できる場合があります。

      利益が不安定な時期のPERと理論上の株価
      上のトヨタの場合
      2009年にPER5倍
      2010年にPERマイナス
      2011年にPER50

      これらはPER的に異常値であり、PERが5倍やマイナスだからといって超割安なわけでもないですし、50倍だからといって超割高というわけでもありません。

      PER50倍だった2010年の時にPER13倍くらいにまで売られていたら、100の資産の会社を20を払うだけで買えてしまう異常事態です。
      会社を買収して資産を切り払う「禿げタカファンド」の餌食になってしまいます。

      株価は現在のPER(つまり現在の最終利益)だけを基準に評価されているわけではありません。

      会社資産や将来の業績予測から適当な株価に落ち着くのです。


      PER異常時は過去の利益から理論上の株価を割り出す
      最終利益の角度から理論上の株価を割り出す方法は他にもあります。

      例えば、過去10年の1株当たり利益を合計して10で割れば、1年あたりの1株利益の平均値が出ます。
      上のトヨタの例に当てはめると、2002年~2011年の1株当たり利益の平均は年267円です。

      過去のPERの平均は利益が安定していた2002年~2007年から割り出すとPER13.6倍になります。

      これらを掛け合わせると267円×13.6=3649円となり、これが理論上の株価となります。

      つまり2011年にトヨタ株を買う人は3649円以下なら「まあ、割安かな」という事になります。
      2011年は地震や原発事故、タイの洪水、欧州危機や米国債格下げなど投資意欲を落とす一時要因がありましたが、2011年11月30日につけた「2330円」という株価は「3649円」に対して「36%引き」とかなり安く感じられる値段でした。

      では実際の株価がその後どうだったかを見てみると2011年度決算~2012年度決算の期間につけた高値がちょうど「3640円」ということでほぼ理論値「3649円」と一致しています。

      株式市場のトレンド分析

      株を買ったり売ったりするタイミングを決める時のポイントとして株式市場全体のトレンド(流れ)を利用する方法があります。

      市場の流れをつかむの役立つ指標

      代表的なものは日経平均TOPIX(トピックス)です。
      そして株上級者に人気の指標として騰落レシオがあります。
      どれも株式市場全体の短期的な流れや長期的な流れを知るのに役立つ指標です。

      日経平均株価指数

      東京証券取引所の東証1部市場で取引されている株の中から225社の優良企業の株を選んで株価を平均した指標です。
      日経平均株価が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかを見れば、株式市場全体の相場の流れがわかります。
      一部の株価が高い企業の株価変動に影響されやすいのがデメリットです。

      TOPIX

      TOKYO STOCK PRICE INDEX(東証株価指数)の略 
      基準は1968年1月4日の東証一部の時価総額を100として現在までの東証一部の時価総額の増減を見れる指標です。
      日経平均と似たような値動きをし、株式市場全体の流れをつかむのに役立ちます。
      時価総額が大きい企業の株価変動に影響を受けやすいのがデメリットです。

      騰落レシオ

      過去1ヶ月で上昇した銘柄の数と、下降した銘柄の数に着目した指標。

      計算式

      騰落レシオ=過去1ヶ月に値上がりした銘柄数÷過去1ヶ月に値下がりした銘柄数✕100%

      読み方

      120%以上の水準は相場は過熱気味であり、天井が近いとされる
      70%以下は相場が低迷状態あり、底値ゾーンとされる

      ダウ平均株価指数

      アメリカのニューヨーク証券取引所で取引されている優良企業30社の株価を平均した株価指数。
      日本の株価にも影響を与えます。

      株を買うタイミング

      いつ株を買うかは、購入後の保有期間が短いタイプの取引になるほど重要になります。

      各手法のタイミング重要度

      • 中期投資★★★★
      • 短期トレード★★★★★
      • 長期投資★

      いつ購入するか決める時に役立つ方法

      1. 株価と企業価値や企業収益の関係を見て決める・・・株価純資産倍率(PBR)配当利回り企業の成長性株価収益率(PER)などを利用して割安感で判断する
      2. 4~5年で一巡する景気サイクルを利用する
      3. 株価の値動きを分析して決める・・・株価チャートを利用して有効なパターンを探す
      4. 市場全体の指標の流れを見て決める・・・日経平均株価騰落レシオを利用する

        中期投資の場合

        株式投資の手法の中で比較的儲けやすい方法が保有期間を3ヶ月~2年に設定する中期投資です。
        その中でも特に私たちのような素人でもやりやすい方法が、景気サイクルを利用して景気が悪い時に安く放置されている優良な株を買うバリュー投資という手法です。
        日本のような成熟した経済ではどんな株をいつ買っても儲かる時代はすでに終わっています。
        4~5年程度で一巡する景気サイクルの中で景気低迷期を確認してから買い始め、景気が回復して株価が高くなったところで売ります。
        保有期間はだいたい半年から2年程度になります。

        短期トレードの場合

        短期トレードで買うタイミングを見つける方法は上級者のテクニックになります。
        株価の値動きのクセをみつけて利益を出すために有効なタイミングを見つけます。
        ローソク足チャートやテクニカル分析手法を最大限に活用します。

        長期投資の場合

        ウォーレンバフェットのように20年以上も株を保有し続ける長期投資では、買うタイミングよりも銘柄選びが重要になります。
        それに企業の栄枯盛衰が早くなっている現代では何十年も生き続ける企業を確実に見つけるのもなかなか難しい作業になります。
        当然運の要素も大きくなります。
        また、自分が若い時に始めない限り、自分の子供や孫に資産を残すだけになってしまうでしょう。

        買うタイミングを選ぶなら、やはり景気が低迷して市場全体が安売り状態になっている時期を選ぶのが有効な方法でしょう。


        決算とは?

        長期投資家は企業の決算報告によってその企業を知り、長期投資の開始・継続・終了の参考にします。

        決算は企業自らの経営状態を把握するためであると同時に、投資家に対する情報公開の意味合いを持ちます。

        決算では財務諸表(決算報告書)が作成されて発表されます。

        決算で発表される情報の例

        • その期の概要
        • 財務諸表(会社の利益や資産の状況について、損益計算書や貸借対照表など)
        • 部門別の動向
        • 受注状況
        • 想定為替レート
        • 配当について
        • 次期の見通し

          発表日時

          決算発表の日時は事前に企業のインターネット上で知らされており、その日時になるとインターネットでも決算報告書を読むことが出来きます。

          発表頻度と種類

          投資家や取引先などが会社の最新状況を確認できるように年に4回、四半期ごとに四半期決算として報告書を提出しているのが今の主流です。
          また、上半期の決算をまとめたものを中間決算、1年を通じた決算を本決算と呼びます。

          • 四半期決算 4回
          • 中間決算 1回
          • 本決算 1回

          決算の種類

          連結決算

          小会社や関連会社の影響も含めた決算を.
          グループ全体の経営状況がわかります。

          単体決算

          親会社単独の決算。

          決算短信

          証券取引所が定めた様式にそって上場企業が開示する決算情報。
          投資家のために決算をシンプルな決まった様式でも発表するように義務付けられているのです。

          有価証券報告書

          金融庁に提出する決算情報。
          事業年度終了後3ヶ月以内に提出する義務があります。
          連結財務諸表にウェイトがおかれています。
          証券取引所などで閲覧が出来ます。

          前期と比べた売上高と利益の呼び方

          • 増収増益:売上高が増加、利益も増加
          • 増収減益:売上高が増加、利益は減少(売り上げが増えても経費が膨らんだ時など)
          • 減収増益:売上高が減少、利益は増加(リストラ効果など)
          • 減収減益:売上高が減少、利益も減少

          前期と比べた配当の呼び方

          • 増配:前の決算期よりも配当額が増えること
          • 減配:前の決算期よりも配当額が減ること
          • 据え置き:前の決算期に対して配当の増減がないこと
          • 無配転落:前の決算期に配当を出していた企業が配当を行わないこと
          • 復配:前の決算期に無配だった企業が配当を復活させること

            損益計算書

            ある期間内における収益-費用=利益の計算を5段階に分けて表したものです。
            P/L(ピーエル)とも呼ばれています。
            各段階ごとに利益のタイプに名前がついています。

            損益計算書の構成例

            売上高
              - 売上原価
            売上総利益            
              - 販売費・一般管理費
            営業利益
             +営業外収益・受取利息
              -営業外費用・支払利息
            経常利益
             ±特別損益
            税引き前当期純利益
              -法人税
            当期純利益

            損益計算書の見方

            売上高(会社の製品やサービス全体からの総収益)
            売上高から商品を取得するために必要だった費用である仕入れ代金や製造原価を引くと
            売上総利益
            売上総利益から売り上げをサポートする人員の給与にあたる販売費や一般管理費を引くと
            営業利益
            営業利益から会社の金融資産からの収入(営業外収益)を足したり、借金の利息払いなど(営業外費用)を引いたりすると
            経常利益
            経常利益から本業以外の出来事で発生した利益や損失である特別利益(損失)を足したり引いたりすると
            税引き前当期純利益
            税引き前当期純利益から法人税など税金の費用を引くと
            当期純利益(年間の税引き後利益)


            • 販売費・一般管理費とは事務管理職の給料や広告宣伝費など売り上げを上げるためのサポートにかかった費用です。
            • 会社の保有する株式の配当や預金の金利収入は会社の本業で働いて得た収益ではないため営業外収益と言いいます。
            • 会社のかかえる借金の利息の支払いも会社の本業の活動でかかった費用ではないので営業外費用と呼びます。
            • 特別利益(損失)とは自然災害や事故による建物の損失や固定資産の売却にによる利益や損失など、本業の活動によるものではない利益や損失です。前期の損益計算書で修正するべき箇所が見つかった場合、修正額などもここに加えられます。

              損益計算書では4つの利益に注目

              売上総利益

              ここが前々期より前期、前期より今期と順調に伸びていれば企業は確実に成長しているといえる

              営業利益

              本業の活動による儲けを表しています。
              売上高が伸びれば、営業利益も伸びるのが普通です。
              売上が増えてないのにここが増えたなら、人件費削減などリストラの効果とも言えます。

              経常利益

              企業として結局儲かているのかどうかを表します。
              ここも伸びていることが望ましいですが、営業利益が伸びていないのに、経常利益が伸びている場合は注意も必要です。
              本業よりも株の配当収入のような財テクによって利益を得ていると考えられるためです。
              財テクは安定収入ではなく、リスクがつきものだからです。

              当期利益

              ここも伸びていることがもちろん望ましいですが、企業によっては土地の売却になどで利益を出して決算が良く見えるケースも有ります。資産の売却による特別利益には注意。これに基づいた増益に惑わされないように。

              損益分岐点

              総費用の金額は損益分岐点と呼ばれます。
              これに売上高が追いつくと利益が出始めるからです。
              実際の売上高に対して損益分岐点が小さいほど、企業は黒字になりやすく余裕があり、採算性が高いビジネスをしていると言うことになります。
              これを表す比率を損益分岐点比率と言います。

              損益分岐点比率=損益分岐点売上÷実際の売上



              貸借対照表

              年度末時点の企業の財産状況を確認する決算書です。
              バランスシートやB/S(ビーエス)とも呼ばれます。
              表の左が総資産、右が負債と純資産からなり、左右の合計金額が一致しています。
              企業資産の運用内容とその資産を手に入れるまでにとった資金調達方法を表しています。

              バランスシートの構成例

              資産運用の内訳    資金調達の方法

              資産の部        負債の部
              (現金)          (支払手形)
              (当座預金)       (買掛金)
              (受取手形)       (未払金)
              (売掛金)         (借入金)
              (商品)
              (建物)                     純資産の部(資本の部)
              (機械装置)               (資本金)
              (備品)         (当期純利益)

              合計919,300,000円    合計919,300,000円

              バランスシートの見方

              負債は銀行など外部から調達する資金なので外部資金、外部資本(他人資本)と呼びます。
              純資産は株主資本(自己資本)とも言います。
              資金調達方法は、銀行からの借金よりも株主からの払い込みや会社の利益の蓄積から調達する形が望ましいと言えます。
              株主資本は他人資本のように返済をする必要はありませんし、金利をきちっと払う必要もないからです。
              株主資本(自己資本)の割合が大きい会社ほど経営が安定しており、財務内容が良いと言えます。

              表記の決まり

              バランスシートには決まりがあり、上の項目ほど流動性が高い(活発に入れ替わる)ものになっています。

              資産の部            負債の部
              上が流動資産    上が流動負債             
              下が固定資産    下が固定負債


              左側の資産の部は、固定資産の運用が必ずしも悪いとはいえませんが、換金性の高い資産(流動資産)である現金や有価証券の方が、いざ現金が必要となった時には有利なことは確かです。

              流動資産

              1年以内に現金化できるもの、販売目的の資産など
              現金・有価証券(多いほど資金繰りが楽)
              製品(棚卸資産:在庫=前期と比較して多いと回転が良くないと判断できる)

              固定資産

              1年以上の長期にわたって保有、利用される資産
              子会社出資(多い場合、子会社の業績次第で債権が回収不能になる恐れも)

              流動負債

              1年以内に支払期限が到来する負債
              短期借入金(利息を払う必要があるので少ない方がいい)

              固定負債

              1年以上後に支払期限が到来する負債
              社債(利息を払う必要があるので少ない方がいい)
              長期借入金(利息を払う必要があるので少ない方がいい)

              株主資本について

              株主資本比率は大きいほど良い

              バランスシート
              総資産         他人資本
              (現金)          (支払手形)
              (当座預金)       (買掛金)
              (受取手形)       (未払金)
              (売掛金)         (借入金)
              (商品)
              (建物)                     株主資本
              (機械装置)               (資本金)
              (備品)         (当期純利益)

              株主資本(自己資本、純資産)の総資産に対する割合が大きいほど経営が安定していると言えます。
              株主資本比率=株主資本÷総資産×100%

              株主資本利益率

              当期純利益が株主資本(自己資本、純資産)に対して大きいほど、出資した資金で大きな利益を稼いでいる効率の良い会社ということになります。
              この割合を株主資本利益率と呼びます。

              株主資本利益率(ROE)=当期純利益÷株主資本×100%

              株主資本利益率はROE(Rate of Return On Equity)とも呼ばれ、企業の収益力を見る重要な財務指標で、代表的な投資尺度の一つです。

              上のほかに次の計算式も利用されます。
              株主資本利益率(ROE)=1株当たり利益(EPS)÷1株当たり純資産(BPS)×100%

              債務超過

              会社の負債額が資産額を超える状態を債務超過と呼びます。
              株主資本(自己資本)はマイナスになるので株式には価値がないこと意味します。


              企業と1株の関係を表す数値

              1株当たり利益

              年間に1株当たりいくらくらい利益を稼いだかを見る指標。
              1株当たり利益=当期純利益÷発行済み株式数
              EPS(Earnings Per Shareの略)と表記することも。
              PER(株価収益率)の計算に使う。

              1株当たり配当

              年間に1株当たりいくらくらいの配当があるか。
              ある会社の株を1000株保有している場合、1株当たりの配当が20円なら、年2万円の配当を受け取れることになります。

              1株当たり純資産

              1株当たりどのくらいの純資産があるか。
              貸借対照表の純資産(株主資本)を発行済株式数で割る。
              1株当たり純資産=純資産÷発行済株式数
              BPS(Book-Value Per Shareの略)と表記することも。
              PBR(株価純資産倍率)の計算にも使う。

              株の信用取引とは わかりやすく解説

              投資家が証券会社からお金や株券を借りて取引を行うことで、短期売買によりキャピタルゲインを稼ぐことを狙った投機的な投資方法です。


              • 値上がりしそうな株をお金を借りて買うのを信用買い(空買い:からがい)と呼びます。
              • 値下がりしそうな株を株券を借りて売ること信用売り(空売り:からうり)と呼びます。


              期待通りに株価が動いていけば、決済時に差額を利益として稼ぐことが出来ます。

              信用取引の決済は通常6ヶ月以内に終わらせなくてはなりません。
              期限に制限があるのです。
              期日が来た時点で思惑どおりに値上がり・値下がりしていなくても、期日までには決済しなければなりません。

              信用取引を始めるには

              信用取引を利用するには普通の株取引が出来る証券総合口座とは別に信用取引口座の開設を申し込む必要があります。

              口座開設の審査

              信用取引口座開設には口座開設申し込みの際に証券会社の審査を通過しなければなりません。
              審査基準はオープンにはなっていませんが、取引実績や経験年数などが見られているようです。
              証券会社によっても違いますし、同じ証券会社でも時期によって厳しくなったり緩くなったりもします。

              注文の種類

              1. 空売り
              2. 空買い

              空売り(信用売り)

              証券会社から株を借りて売ることです。
              近い将来に下落すると予想する株を売り、値下がりしたところで買い戻すことでて株券を返済します。
              売った時と買い戻した時の株価の差額が利益になります。
              予想に反して株価が上がれば損失になります。
              返済は6ヶ月以内行うのがルールです。

              空売りの取引例

              1. 値下がりしそうな株が株価2000円の時に空売り。
              2. 1800円になった時点で買い戻して、200円の利益。
              1. 値下がりしそうな株が株価2000円の時に空売り。
              2. 2300円になった時に買い戻して、300円の損失。

              空買い(信用買い)

              近い将来に値上がりしそうな株を証券会社からお金を借りて買います。
              値上がりしたところで株を売ってお金も返済します。
              お金の返済は6ヶ月以内行うのがルールです。

              手数料

              通常の株取引手数料とは別の料金体系になっています。
              証券会社間の競争により昔に比べて極限まで値下がりしています。

              金利

              信用取引ではふつう信用買をする側が空売りをする側に金利を払います。
              ただし、現在は低金利のため売り方は金利をほとんどもらえない状況です。
              また空売りする側が急増して、空売りをするための株が不足した場合は、空売りする側もレンタル料である品貸料(しながしりょう、逆日歩とも呼ぶ)を払わなければならなくなります。


              信用取引の種類

              1. 制度信用取引
              2. 一般信用取引

              もともと信用取引というと証券取引所が選んだ信用銘柄を6ヶ月という決済期限で行う制度信用取引のことでした。
              その後の規制緩和により証券会社が銘柄選びや決済期限などを自由に設定できる一般信用取引も設けられました。

              制度信用取引

              証券取引所が定めたルールに沿って行われる信用取引です。
              信用取引が出来る銘柄や品貸料(売りの場合)や決済期間などが証券取引所によって定められています。
              • 決済期間は6ヶ月
              • 決済期日が来たら損しようが必ず決済
              • 決済のことを手仕舞いと呼ぶ

              制度信用取引で信用取引が可能な銘柄は、株主数、上場株式数、売買高、業績などの基準で選ばれます。
              選ばれた銘柄を制度信用銘柄(信用銘柄)と呼び、さらにその中から信用売り(空売り)もできる貸借銘柄が選ばれる。

              実際の取引では、
              信用買い取引のみ →制度信用銘柄
              信用買い取引と信用売り取引ができる →貸借銘柄
              と知っておけばOKです。

              貸借銘柄

              制度信用取引のルールのもとで信用買い(空買い)だけでなく、信用売り(空売り)もできる銘柄です。

              投資家からの信用取引注文が多い場合、証券会社が自社内でお金や株券を用意しきれなくなります。
              この時に証券会社は証券金融会社から必要なお金や株券を借りることが出来きます。

              この制度を貸借取引と呼び、貸借取引が出来る銘柄を貸借銘柄と呼びます。
              貸借銘柄は証券金融会社と証券取引所が一定の基準を設けて信用銘柄の中から指定します。

              日経新聞の株式欄で銘柄の前に『・』の付いているのが貸借銘柄です。

              証券金融会社

              • 日本証券金融・中部証券金融の2社
              • 券取引法に基づいて免許を受けた証券金融の専門機関
              • 証券会社に信用取引のための資金や株券を貸し付けている

              品貸料(しながしりょう)

              貸借取引で空売りが空買いを大きく上回ると、証券金融会社でさえ株券が足りなくなり対応しきれなくなります。
              そうなった場合に空売りをするための株券を機関投資家などから借りることになります。
              その時のレンタル料金のことを品貸料と呼び、空売りをする投資家が負担します。
              逆日歩(ぎゃくひぶ)とも呼ばれます。

              一般信用取引

              証券会社が定めたルールに沿って行われる信用取引です。
              信用取引が出来る銘柄や決済期限、品貸料を証券会社が自由に決めている信用取引です。
              決済期限が長いところもあれば、3ヶ月と短いところもあります。
              制度信用取引よりも多くの銘柄を信用取引の対象としていることも特徴です。

              A銘柄を空売りしたかったらM証券だけ、B銘柄を信用で買いたかったらR証券だけ、のように証券会社によって信用取引きができる銘柄が違うのは、この一般信用取引という仕組みによるものです。

              中には全銘柄の信用取引が可能な証券会社もあります。

              制度信用取引では信用取引銘柄に指定されるまで時間がかりますが、新規上場の銘柄が初日から信用取引が出来るの場合もあります。

              無期限信用取引

              証券会社の中には一般信用の決済期限を無期限にしているところもあります。


              信用取引に必要な担保とは?

              信用取引をするには証券会社に担保としてお金を差し出す必要がある 
              これを委託保証金(保証金)と呼ぶ。
              一般的に100万円の信用取引注文をする場合は、その30%である30万円の委託保証金を口座に入れておく必要がある。
              つまり口座に300万円あれば最大で1000万円までの取引注文が可能になるということ。
              レバレッジでいうと3.3倍といったところ。
              この30%を委託保証金率と呼び、取引所が定める。
              極端に信用取引が過熱した場合には委託保証金率を引き上げて調整することもある。

              追証(おいしょう)

              追加保証金の略で、信用取引時に証券会社から追加が求められる委託保証金のことです。

              信用取引中の株の株価変動により含み損が発生している場合、その損は委託保証金から引かれる形でリアルタイムで変動しています。
              保証金が少なくなった場合、口座内の現金を増やして保証金の額をある程度まで維持をしておかないと証券会社から追証の通知がきます。

              例えば、口座に60万円ある状態で100万円分の信用買い注文をしたとします。
              その後株価が大きく下がり含み損が50万円になりました。
              この時、口座には実質的に10万円しかないことになります。
              約定値段である100万円に対して10万円なので10%しか保証金が用意できていないことになります。
              これを委託保証金維持率が現在10%と呼びます。
              委託保証金維持率が大引けの時点で20%を割っていた場合、追証の通知がきます。
              追証が発生した場合は、その翌々日正午までに20%以上に回復するための金額を追加で口座に入れておく必要があります。
              この場合は最低10万円の追証を入れれば保証金不足は解消されます。

              取引中に一時的に保証金維持率が20%を割っていても、引けまでに20%以上を回復していれば追証は発生しません。

              • 株価の変動で含み損が大引けまでに減り、維持率が20%以上を回復した場合
              • 引けまでに口座の現金を増やして維持率が20%以上を回復した場合
              • 決済をして損失を確定した場合(損失が口座のお金を上回っている場合は追証)

              担保掛け目

              委託保証金は現金だけでなく有価証券(株式や公社債など)で代用することも可能です。
              ただし、有価証券は現金よりも低く評価されます。
              現金を100%としたとき上場株で時価の70%の評価、国債で額面の95%の評価になります。
              この割合を担保掛け目と呼びます。


              規制銘柄

              投機的な値動きをしている銘柄は信用取引に取引制限がかかる場合があります。

              • 委託保証金率の引き上げ
              • 新規の信用売り
              • 信用買いの停止

              信用取引規制の流れ

              1. 20%の急騰、ストップ高連発など、投機的な値動きを繰り返す銘柄は、まずは日々公開銘柄に指定されて毎日の信用取引残高が公表されます。投資家に注意喚起するのが目的です。
              2. 更に投機的な色合いが強まると規制も強化され、規制銘柄となります。

              信用取引残高

              信用取引では、信用買いをした場合は証券会社から借りた資金、信用売りをした場合は証券会社から借りた株を決まった期間内に返済しなければなりません。

              これらの未決済の取引の残高が信用取引残高です。
              信用買残高と信用売残高に分けられ、個別銘柄ごとに東京証券取引所ホームページで公表されています(銘柄別信用取引週末残高)。
              前週末時点の残高情報が毎週火曜の16:30に公表されます。


              信用取引残高は投資の目安になる?

              個人投資家の売買の動きを示す指標であり、買い残高の多さはその銘柄の人気の大きさを表します。

              買残高が多い

              一定期間後に売る人が多い

              将来の買残高減少とともに株価の下降が進む可能性がある

              それでも株価が上がり続けるのなら、強力な上昇トレンドになるかもしれない

              売残高が多い

              一定期間後に買う人が多い

              将来の売残高減少とともに株価の上昇が進む可能性がある

              それでも株価が下がり続けるのなら、強力な下降トレンドになるかもしれない


              日証金残高

              証券金融会社の日本証券金融が公表している信用残高
              証券会社が投資家に直接融資したり貸し株を行った分は含まれていない

              株の短期トレードとは

              株価の変動を利用し、短い期間で株の転売をしてお金儲けを狙うのがトレーダーです。

              トレーダーの行う転売活動は短期売買短期投資短期トレードデイトレードなどと呼ばれています。

              1ヶ月で転売する人もいれば、数時間で転売する人もいます。

              トレーダーの関心は企業業績の実態よりも、大きな値動きが発生するタイミングです。

              日本にもインターネット証券を使い、トレーダーとして活動している人が数十万人いると言われています。

              デイトレーダー

              特に1日レベルで売買を終了させるトレーダーをデイトレーダーと呼びます。
              そのほかにも保有期間の長さによってスキャルパーやスイングとレーダーという呼び名があります。

              取引期間による取引の呼び方の種類

              • スキャルピング・・・数十秒~数分
              • デイトレード・・・1日以内
              • スイングトレード・・・数日から数週間

              短期トレードの例

              朝に910~920円あたりの値段で取引が成立していた株が、お昼には895円~905円になり、午後2時ごろには930円台になっていたとします。

              この場合、お昼に買った株を、午後2時ごろに売れば約3%の儲けです。

              自分の株取引口座に1000万円があったとしたら、それを使ってお昼ごろに買えるだけ買った場合、午後2時あたりで売り払えば、1日で30万円近く儲かるのです。

              原資を守るため損は最小限に

              もちろん、自分の期待とは違った方向に株価が変動していくことは常にあります。
              この時トレーダーたちは自分が決めたルールに沿って、損を覚悟して素早く転売を行います。

              1回の取引で20%以上も資金を減らしたら、原資が少ない分だけ次の取引で取り返すのはより難しくなります。

              損失を許容範囲内にコントロールして資金の減少を抑え、次のタイミングを待つのです。

              トレーダーが利用する情報

              1. 株価の値動きを分析して決める・・・株価チャートを利用する
              2. 市場全体の流れを見て決める・・・日経平均株価や騰落レシオを利用する
              短時間の取引になるほど1に頼ることになります。

              取引期間を1週間以上と長めにとる場合は2の騰落レシオも人気です。


              普通の株取引以外で短期売買をする

              1. 空売り
              2. 日経225先物
              短期トレードに本気で取り組みたい場合は、信用取引口座や株価指数先物口座を開くと売り取引から入れるようになります。

              空売り

              近い将来に下落すると予想する株を売り、値下がりしたところで買い戻すことでて株券を返済します。
              売った時と買い戻した時の株価の差額が利益になります。
              相場が下降トレンドにあるときに役立つ取引方法です。
              予想に反して株価が上がれば損失になります。

              空売りの取引をするには信用取引口座開設が必要です。

              日経225先物

              日経平均株価を株式のように取り扱って売買するものです
              日経平均という銘柄の株があると考えてください。
              将来日経平均株価が上がると考えているのなら買えばいいですし、下がると予測するのなら、売ればいいのです。
              差額の利益を得ることが出来ます。
              取引時間も夜3時まで。

              株の中期投資方法

              日本経済は高度成長期を終えて成熟期にあるため、何の株を買っても値上がりしていくような時代は終わりました。

              とはいっても、企業の中にはバブル崩壊後に急成長して大企業になったところも多くあります。

              新たな時代の波に乗って急成長していくような企業の株を見つけて投資できれば面白いですが、それも簡単ではありません。

              そこで少し観点を変え、成長企業探しよりも景気循環の波に注目して投資をするのが中期投資です。

              景気サイクルを利用する

              景気は一般的に悪化と回復の波を何年かごとに繰り返します。

              企業の在庫もおよそ3年サイクルと言われています。

              どんなに景気が悪くなっても、買い控えた消費は必ず後で反動がやってきます。

              また、一時期に集中的に良く売れた新製品は、一通り売れると、その反動で売れなくなる時期がやってきます。

              この景気サイクルを期待して投資するのが中期投資です。

              景気が悪くて、株が安いときに買い、景気が回復して株価が高くなったところで売り、差額を儲けます。

              景気が悪い時に買うのは勇気がいることなので、買った後に値下がりをしても動じない忍耐強さが必要かもしれません。


              銘柄の選び方

              景気変動に依存しているので中期投資では安定した優良企業の株や市場平均に連動したETFがおすすめです。
              • 優良企業・・・日経平均株価構成銘柄に採用されている大企業で景気によって浮き沈みの激しい業種から選びます。
              • 市場平均に連動したETF・・・ETFは普通の株取引の注文と同じ感覚で買える投資信託です。この中から日経平均やTOPIXの値動きに連動したETFを選びます。

              買うタイミング例

              景気の先行指標である日経平均株価の月足チャートを確認します。
              テクニカル分析指標の移動平均線を表示し、数値の設定は20ヶ月にします。
              過去3年くらいの高値を超えていない株価低迷時期が発生していたらチャンスです。
              株価が移動平均を下回っているタイミングで優良企業の株やETFを購入していきます。

              売るのタイミング例

              やがて株価が上がり始め、移動平均線を上回っている時間が長くなると景気も上昇してきている証拠です。
              市場は加熱気味と言われ始めたら売ってしまうのも手でしょう。
              過去6年の高値に達したあたりで売るのも一つのパターンです。
              まだまだ引き伸ばして再度移動平均を割り込むまで待つのも良いでしょう。

              一度売却したら、たとえその後に上がり続けることがあっても、次の投資は何年も先まで待つことになります。

              株の長期投資方法

              長期投資では投資をする会社が10年以上先も生き残っていけるかどうかがポイントになります。
              重要なのは銘柄選びです。
              銘柄の選び方によって長期投資には2つのタイプがあと考えています。

              配当狙いで投資する

              1. 20年後も生き残っていそうな安定した企業を探す。
              2. 市場全体で株価の下降トレンドが長く続き、その流れに釣られて安くなったところで買う。
              3. 配当をもらい続ける。決算発表をチェックして会社の安定が維持されているか見守る。
              4. もしも予想外に株価が上がっている局面が来たら、そのまま持ち続けてもいいが、売却して売却益を得るのもよし。

              企業の成長に賭けて投資する

              1. 将来大きくなりそうな企業を探す。
              2. 市場全体で株価の下降トレンドが長く続き、その流れに釣られて安くなったところで買う。
              3. 決算発表をチェックして会社の成長見守る。
              4. 会社が大きくなったら、そのまま持ち続けて配当をもらい続けるのもよし、売却して売却益を得るのもよし。

              ウォーレン・バフェット

              長期投資で成功したアメリカの大富豪であるウォーレン・バフェット氏は長期投資家に人気があります。
              彼の成功のポイントと言われているポイントを挙げてみます。
              • 若いころから大きな資金で株を買う
              • 国の経済の成長と企業の成長の波に乗る
              • 資金に対して大きな利益を生み出している効率の良い会社の株を選ぶ
              • 市場が永遠にある続ける業種を選ぶ
              • 安売り競争に巻き込まれる業種は避ける
              • 自分にとってわかりにくい業種の株は避ける