市場関係者の予測以上に良い成績が発表された場合、株価は上がる傾向があります。
決算発表
業績を知る手がかりとなるのが決算発表です。- 四半期決算 4回
- 中間決算 1回
- 本決算 1回
織り込み済みの場合はあまり反応しません。
また、中間決算や本決算の発表では、企業経営者は前年度の結果とともに今期の業績見通しも明らかにします。
決算で発表される情報の例
- その期の概要
- 財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)
- 部門別の動向
- 受注状況
- 想定為替レート
- 配当について
- 次期の見通し
株価に影響するのはこれからどうなるかということです。
いくら去年の業績が良くても、「来年以降は厳しいんじゃないかな」と判断されれば売られるケースがあります。
逆に去年の業績が悪くても、「今後の業績は期待できそうだ」と判断されれば買われるかもしれません。
発表された業績内容とは必ずしも連動しないということです。
業績の修正発表
時間が経過すると会社発表の業績期予想と実態との差が大きくなる場合があります。証券取引所では既に発表された今期の業績予想と実態との差が大きくなる場合、決算発表前に業績見通しの修正発表を企業に義務付けています。
修正されるケース
- 売上高が10%以上変動する時
- 経常利益が30%以上変動する時
- 税引き後利益が30%以上変動する時
- 配当に変化があった時
これらの数値が市場参加者の想定外だった場合、修正発表後の株価は大きく動きます。
業績を予想する
個人が業績の予想をするのは困難です。証券会社には株の専門家である証券アナリストがいます。
アナリストは専門知識と企業への取材でまとめた情報をレポートで提供しています。
個人投資家はアナリストの情報を参考に自分自身で予想を立てることになります。
月次売上速報
一部の企業では前年同月比の月次売上速報をインターネット上で情報公開しています。業績が計画通りかチェックできるため、投資家にとって重要な情報です。
月次売上推移速報を公開している会社例
- ファーストリテイリング(ユニクロ)
- オムロン(製造業)
- サイゼリヤ(外食チェーン)
企業業績から見た割安感
株価の値下がりが続くと、評価損をかかえた投資家が増えていきます。資金余力を持った余裕のある投資家が市場から少なくなります。
その結果、企業実態以上に割安になるまで売り込まれ、「配当利回り」「PER」「PBR」などの指標は割安を示し、やがて下げ止まります。
配当利回り
「利息と銀行預金額」の関係で「配当と株価」を見ることで、予想される1株当たりの配当金額が魅力的かどうかを見る指標です。「配当利回り=予想される1株当たりの配当÷現在の株価×100%」
上の式でもわかるように、株価が下がっていく局面では配当利回りは上昇していきます。
その結果、銀行預金の利息や国債の利息などと比較してハイリスクと言われる株式投資にも優位性が感じられれば株に買いが入ってきます。
魅力的な配当が株価を下支える要因になるのです。
ただし、「配当利回りが高い=良い会社」ではないので注意が必要です。
「おいしい話にはトゲがある」と言うように、配当利回りが極端に良い会社では、われわれ一般の人間が知りえない何かが会社で起きている可能性があるからです。
これはどんな投資話でも同じで、基本的に5%を超えている場合は近づかないほうが良いでしょう。
PER(株価収益率)
株価が企業1年間の利益に対して何倍かを見て株価が割高か割安か判断する指標です。PER=現在の株価÷1株当たりの当期純利益
PERは一般的には過年度との比較や同業種との比較で使われる数値です。
小売業A社2012年 PER19倍 普通
小売業A社2011年 PER13倍 割安
小売業A社 PER20倍 普通
小売業B社 PER14倍 割安
30倍以上で割高、20倍以下で割安と言われますが、業種や企業のタイプごとに基準は異なります。
PERは利益を基に計算しているので、利益が安定して出ている時期に使われる指標です。
赤字の時や利益が不安定な時は上手く使えません。
PBR(株価純資産倍率)
株価と企業の純資産を比べることで株価が割高か割安か判断する指標です。PBR=株価÷1株当たりの純資産
1倍が標準で、それより低いと割安と判断されます。
純資産とは企業の総資産額から企業の借金の金額を引いた残りの金額です。
純資産は会社を解散した時に株主の手元に残る金額(解散価値)であり、解散価値と株価が同じになるPBR1倍が一つの目安になります。
純資産はあくまでも数字でとらえられる資産の価値であり、企業の持つ形に表せない価値である技術開発力、ブランド力、営業力が評価されてはいません。
そのためPBRは1倍を超えているのが一般的です。
PBRは景気が下降局面のときに有効な指標です。
i一方PERは利益が不安定になる局面では使いにくくなります。
PBRは株価が下落している時に底値を見る時の目安となります。
ROE(株主資本利益率)
当期純利益が株主から集めたお金にあたる純資産(=株主資本)に対してどれだけ大きいかを見て、大きな利益を生み出す力のある企業かどうかを判断する指標です。当期純利益÷株主資本×100%
大きいほど、出資した資金で大きな利益を稼いでいる効率の良い会社ということになります。
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