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PBRとは

「株価」と「会社純資産の1株換算の金額(=BPS)」の関係を見る指標がPBR(Price Book-value Ratio=株価純資産倍率)です。

利用する時の基準値は1倍

PBR=1倍より高い(20倍や30倍でもない限り株価は普通)
PBR=1倍より低い(特殊なケースを除けば株価は割安)

計算式

PBR=株価÷1株当たり純資産

1株当たり純資産(BPS)とは

BPS(Book-value Per Share)は「純資産÷発行済株式総数」で算出されます。
BPSは理論上の株価下限を意味し、株価がこの額を下回ると割安感が強くなります。
純資産とは会社の総資産から総負債を差し引いた返済義務のない資本であり、資産から見た企業価値です。
わかりやすく言うと、仮に企業が解散した時に、全資産を売却換金して借金を全て返した後に株主の手元に残る資産額(解散価値)です。
BPSが高いほど株価も高くなります。
BPSが順調に伸び続けている会社は投資先として魅力的です。

          株価     BPS    PBR
1997年期末 1440円  1300円    1.1倍
2001年期末 2900円  2600円    1.1倍
2002年期末 3100円  3000円     1倍
2003年現在 3000円  3900円  0.77倍(割安か?)


理論上1株の価値(株価)がBPSを下回ることはありえないことですが、現実には下回ることがあります。

BPS<株価になるパターン

  1. 今後大きな赤字が発生し、BPSが大きく下がることが予想されている場合
  2. 不良資産や簿外債務があると予測されている場合
  3. 全く問題はない場合
3の場合、その銘柄を買っておけば、やがて見直しが入りPBRも1倍以上になり、儲かる可能性があります。
PBRが低い時は、その会社の業績に問題があるからなのか、それとも、業績は良いのに単に買われていないだけなのかを見極める必要があります。

そのためには会社の業績推移や財務内容などをきちんとチェックしておくことが大切です。

企業の成長とBPS

企業が利益を出すごとに企業の資産は増加していきます。
毎期のEPSが100円、配当が20円の場合、毎年BPSが80円増加していくことになります。
成長性の高い企業ではEPSが毎年増加していくので、BPSも急増していきます。
そのため成長性の高い企業では株価がBPSよりもかなり高くなるのが普通です。
逆に会社が赤字続きの場合はBPSはどんどん減っていきます。

低BPRを狙う禿げたかファンド

BPRが0.4、0.5の企業を買収して、会社の保有資産を売り払らったり、低PBR企業同士をくっつけてPBR1程度の値段で売り払えば儲けにつながります。

景気停滞期はPBRを見て長期投資のチャンス

日本株が割安と騒がれた2003年前半は、東証一部の60%以上の銘柄がPBR1倍未満でした。
業績が毎年順調に伸び、利益を積み重ねているにもかかわらずPBRが0.6~0.7倍の銘柄もたくさんありました。
景気低迷期には優良な銘柄も市場全体の流れにつられて割安で放置されます。
2011年は原発事故、米国債格下げなど不安要因が色々ありましたが、東証一部銘柄のPBRは平均で1倍を下回っており、黒字を確保していたトヨタ自動車ですら安値でPBR0.7倍を記録ました。
こういうときに優良な銘柄を買っておけば、長期投資で儲けるチャンスになります。
やがで政府や中央銀行が対策を打ってきますので、それをきっかけに正当な評価に向けて株価は上昇していきます。
PBRは不況時に安値のめどを探るのに役立ちます。

PBR1倍以上は割高なのか?

これも1倍割れと同じで、1倍以上だからといって単純に割高とは言えません。
PBRはあくまでも現在の純資産に対する倍率です。
黒字企業であれば、利益が出た分だけ純資産が増加していきます。
将来を織り込んだ株価であればPBR1倍以上でも割高とはいえないわけです。
さらに言えば、会社には販売力に直結するブランド価値という財産もありますが、これは帳簿上の資産には計上されていません。
ブランド価値が評価されれば、当然株価は1株当たり純資産よりも高くなります。
というわけでPBRが1倍以上であることは割高というよりもむしろ普通といえます。

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